兵庫県 西宮市

西宮市 令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業を解説

佐藤
兵庫県西宮市で戸建てに住んでいます。電気代が高くて、太陽光発電と蓄電池を一緒に導入しようか迷っているんですが、市の補助金があると聞きました。
田中
「令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」ですね。西宮市が2026年5月13日から受け付けている制度で、太陽光発電設備(自家消費型)と蓄電池をセットで導入する戸建て所有者に補助金を出す仕組みです。兵庫県が環境省の交付金事業に採択されたことを受けて、兵庫県からの補助を財源に西宮市が実施しています。
佐藤
太陽光だけ、蓄電池だけの導入でも使えますか?
田中
それが一番大事な注意点で、単体導入は対象外です。太陽光発電設備と蓄電池を一体的に導入することが条件になっています。すでに太陽光を設置済みで蓄電池だけ後付けしたい、というケースはこの制度の対象になりません。
契約・工事の前に申請が必須です

補助金の交付申請前に、電力契約を含む契約や工事の着工をしてしまうと、補助の対象外になります。見積もりを取った段階で契約を急がず、必ず西宮市の交付決定を受けてから契約・着工してください。また2026年8月時点で予算の半分以上が交付決定・申請中となっており、今年度の追加予算は予定されていません。申請期間の2026年12月1日を待たず、予算上限に達し次第受付終了になる先着順の制度です。

西宮市 太陽光発電・蓄電池導入補助の申請フロー

どんな制度か

兵庫県が環境省の「令和7年度地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)」に採択されたことを受けて、兵庫県から補助を受けた西宮市が実施する制度です。西宮市内で自ら所有・居住する戸建て住宅に、太陽光発電設備(自家消費型)と蓄電池を一体的に導入する費用の一部を補助します。

窓口は西宮市役所本庁舎8階の環境企画課ゼロカーボンシティ担当(88番窓口、電話:0798-35-3818)で、申請は郵送(消印有効)または窓口持参です。受付時間は9時から17時までで、土曜・日曜・祝日・年末年始は受け付けていません。

制度の基本情報
項目内容
制度名令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業
実施主体西宮市(環境企画課 ゼロカーボンシティ担当)
対象住宅西宮市内の新築・既築戸建て住宅(自ら所有・居住)
対象設備太陽光発電設備(自家消費型)と蓄電池の一体導入(単体導入は対象外)
太陽光の補助7万円/kW、上限5kW、上限35万円
蓄電池の補助蓄電池価格(上限14.1万円/kWh)の3分の1、上限5kWh、上限23.5万円
申請受付期間2026年5月13日(水曜日)から2026年12月1日(火曜日)まで(必着・先着順)
予算総額2164.5万円(37件想定)
実績報告期限事業完了日から30日を経過する日または2026年12月15日(火曜日)のいずれか早い日
窓口西宮市役所本庁舎8階 環境企画課ゼロカーボンシティ担当(88番窓口) 電話:0798-35-3818

対象者・対象住宅・対象工事

佐藤
私みたいに自分の家に住んでいる場合、他にどんな条件がありますか?
田中
対象者の条件は次の4つをすべて満たす必要があります。1つ目は西宮市内で自ら所有し居住する新築・既築の戸建て住宅に、太陽光発電設備(自家消費型)と蓄電池を一体的に導入すること。2つ目は補助対象設備の設置に関して国の他の補助制度を活用しないこと。3つ目は兵庫県税・西宮市税を滞納していないこと。4つ目は暴力団員等でないことです。対象住宅が共有名義の場合は、共有者全員が居住していることが要件になります。
佐藤
太陽光パネル自体にも条件はあるんですか?
田中
あります。まず、再生可能エネルギー電気の利用促進に関する特別措置法に基づくFIT制度またはFIP制度の認定を取得しないことが条件です。つまり売電で固定価格買取を受ける前提の設備は対象外で、あくまで自家消費が主目的の設備という位置づけです。そのうえで発電した電力量の30%以上を、補助対象の住宅の敷地内で自ら消費することが求められます。
佐藤
蓄電池側の条件も教えてください。
田中
蓄電池は新設する太陽光発電設備と同時に設置するものに限られ、停電時のみに利用する非常用予備電源は対象外です。また、複数の事業者から見積もりを取るなどして、工事費込み・税抜きで12.5万円/kWh以下の蓄電システムとなるよう努めることが求められています。これは義務ではなく努力義務ですが、審査の際の目安になります。共通条件として、太陽光・蓄電池ともに商用化された設備で中古品でないこと、PPAやリースによる導入でないこと、Jクレジット制度への登録を行わないこと、設置設備について国の補助金の交付を受けていないことも必要です。

補助額と算定方法

補助対象設備ごとの補助額
補助対象設備補助率上限額
太陽光発電設備7万円/kW(太陽光パネルとパワーコンディショナー出力の低い値、小数点以下切捨てに乗じて算出)上限5kW・35万円
蓄電池対象となる蓄電池価格(上限14.1万円/kWh)の3分の1(蓄電池容量kWhは小数点第二位以下切捨て)上限5kWh・23.5万円
佐藤
太陽光と蓄電池を両方導入すると、最大でいくら受け取れますか?
田中
太陽光発電設備が上限35万円、蓄電池が上限23.5万円なので、単純合計では最大58.5万円です。ただしいずれも消費税及び地方消費税は補助対象経費に含まれません。太陽光の補助額はパネル出力とパワーコンディショナー出力のうち低い方の値に7万円を掛けて算出するので、実際に設置する容量次第で金額は変わります。5kWちょうど設置すれば35万円ですが、4kWなら28万円という具合です。
佐藤
蓄電池の3分の1補助というのは、どういう計算になりますか?
田中
蓄電池価格に上限14.1万円/kWhの単価キャップをかけたうえで、その3分の1が補助額です。たとえば5kWhの蓄電池を14.1万円/kWhちょうどで導入した場合、価格70.5万円の3分の1で23.5万円となり、これがちょうど上限額と一致します。単価がこれより高い蓄電池を選んでも、補助額の計算上は14.1万円/kWhで頭打ちになる点に注意してください。

申請前の注意点

佐藤
予算の残りが気になります。今から検討して間に合いますか?
田中
公式ページの更新履歴によると、2026年7月10日時点ですでに交付予定額の通知が行われ、予算額が確定しています。2026年7月31日時点の予算残額は1207.5万円で、交付決定済みが18件(957万円)、交付申請中が3件という状況です。予算総額2164.5万円に対してすでに半分近くが動いているので、検討しているなら見積もりの取得だけでも早めに進めておくのが安全です。また、今年度による追加予算の予定はないとも案内されています。
佐藤
契約や工事のタイミングで気をつけることはありますか?
田中
3点あります。1つ目は、契約(電力契約を含む)や工事の着工交付決定より前に行うと補助対象外になることです。見積もり取得までは進めてよいですが、契約書の締結日は市の交付決定日以降にする必要があります。2つ目は、余剰電力を非FITで売電する場合、契約の手続きに最大で2か月程度かかることがある点です。実績報告の期限は工事完了日から30日を経過する日または2026年12月15日のいずれか早い日なので、施工業者とスケジュールを早めにすり合わせておく必要があります。3つ目は、既築住宅の場合に必要な書類が多いことです。土地・建物の全部事項証明書や居住状況を示す公的書類など、揃えるのに時間がかかる書類があるので、申請書類一式は余裕を持って準備してください。
単体導入・FIT/FIP認定・PPA/リースは対象外

太陽光発電設備だけ、または蓄電池だけの導入は補助の対象になりません。またFIT制度・FIP制度の認定を取得する設備、PPAやリースによる導入、Jクレジット制度へ登録する設備も対象外です。国の他の補助制度を利用する場合も、この西宮市の補助とは併用できません。

申請の流れ

  1. 施工業者から見積もりを取り、対象設備の要件(自家消費型・一体導入)を満たしているか確認する
  2. 交付申請書一式(様式第1号、収支予算書、誓約書、導入計画書など)を準備する
  3. 西宮市 環境企画課ゼロカーボンシティ担当に郵送または窓口持参で申請する(2026年12月1日必着)
  4. 市の交付決定を受けてから、契約・工事に着手する
  5. 工事完了・支払い後、実績報告書一式を提出する(2026年12月15日または完了日から30日以内の早い日まで)
佐藤
申請時に用意する書類を具体的に教えてください。
田中
主なものは、補助金交付申請書(様式第1号)、収支予算書、誓約書(様式第1号の2)、自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入計画書(別添様式1)、見積書及び見積内訳書の写しまたは契約書及び契約内訳書の写し、設備の仕様が分かるカタログ等、設置前の現況写真、発電量及び自家消費量に係る根拠書類です。既築住宅の場合はさらに、土地・建物の全部事項証明書と居住状況を示す公的書類(住民票など)も必要になります。委任する場合は委任状(別添様式2)も添えます。提出前に手引き27ページ以降のチェックリストで不備がないか確認するよう案内されています。
佐藤
実績報告のときはどんな書類が必要ですか?
田中
補助事業実績報告書(様式第8号)、収支決算書、導入実績報告書(別添様式3)、請求書・領収書の写し、契約書及び契約内訳書の写し、設備等の保証書の写し(蓄電池は10年以上の保証が必要)、建物の外観及び設備の設置状況が確認できる写真、県税の滞納がないことを証明する書類などです。非FITで売電する場合は電力会社との接続契約書や売電契約書、非FITで売電しない場合は逆潮流防止装置を設置したことが分かる書類も必要になります。書類が期限に間に合わない場合は、事前に相談したうえで遅延理由書を提出する運用も用意されています。

他制度との併用と使いどころ

佐藤
太陽光発電及び蓄電池設備の共同購入事業と一緒に使えますか?
田中
公式ページでは、太陽光発電及び蓄電池設備の共同購入事業と併用可能な場合があると案内されています。共同購入事業でスケールメリットのある価格で設備を調達しつつ、この補助金を申請するという組み合わせも検討できます。ただし国の他の補助制度(住宅省エネ2026キャンペーンのような国の太陽光・蓄電池関連補助など)を利用する場合は、この西宮市の制度とは併用できないので注意してください。
佐藤
同じ西宮市の窓リノベやZEH補助と一緒に申請することはできますか?
田中
[令和8年度西宮市戸建住宅ZEH化及び窓リノベ促進補助事業](/program/73)は、国のZEH支援事業や先進的窓リノベ事業の交付額確定通知を受けた戸建て所有者向けの追加補助で、対象工事が異なります。ただしこの太陽光・蓄電池補助は「国の他の補助制度を活用しない者」が対象者要件になっているため、国のZEH支援事業などで太陽光発電設備自体に国の補助を受けている場合は対象外になり得ます。組み合わせを検討する際は、事前に環境企画課ゼロカーボンシティ担当(0798-35-3818)に電話で確認するのが確実です。
佐藤
どんな人がこの制度を使うとお得ですか?
田中
電気代の高騰対策として、新築や既存の戸建てに太陽光発電と蓄電池をまとめて導入したい人には特に向いています。売電よりも自家消費を重視する設計にすれば、上限58.5万円分の補助を活用しながら、停電時の備えと電気代削減の両方を狙えます。ただし予算の残りが限られているので、導入を決めているなら早めに見積もりを取り、交付決定を待ってから契約するという順序を守ることが重要です。

公式情報

問い合わせ先:西宮市役所本庁舎8階 環境企画課ゼロカーボンシティ担当(88番窓口)

住所:〒662-8567 兵庫県西宮市六湛寺町10番3号

電話:0798-35-3818(受付9時から17時まで、土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)

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