広島県 広島市
広島市の住宅団地内空き家への住替え家賃補助を解説
空き家活用確認済み
佐藤
広島市のホームページで「住宅団地内の空き家に住み替える際の家賃の一部を補助します!」というページを見つけました。子育て中で、広めの一戸建てに住み替えたいと思っていたんですが、賃貸で空き家に入居しても家賃の補助が出るということですか。
田中
はい。正式名称は「広島市子育て世帯住み替え促進家賃補助事業」といいます。市内の特定の住宅団地にある空き家を、子育て世帯が賃貸借契約を結んで借りて住む場合に、毎月の家賃の一部を補助する制度です。似た名前で工事費を補助する「広島市子育て世帯住み替え促進リフォーム費補助事業」もありますが、それとは別の制度なので混同しないでください。
佐藤
なるほど、家賃補助とリフォーム費補助は別物なんですね。今から申し込めますか。
田中
申し込めます。令和8年5月15日(金曜)から令和8年12月25日(金曜)までが募集期間で、予算の範囲内で先着順の受付です。今日時点で公式ページに募集終了の告知は出ていませんが、先着順なので予算に達し次第、期間満了前に締め切られる可能性があります。申し込みを考えているなら早めに動いた方がよいです。
対象は限定された169団地のみ・工事費補助とは別制度
この制度は市内どこの空き家でも使えるわけではありません。平成27年3月の調査で対象となった169団地に所在する空き家に限られます。また、リフォーム費を補助する「広島市子育て世帯住み替え促進リフォーム費補助事業」とは別の制度なので、家賃補助を受けたい場合はこちらの制度で申し込んでください。募集は予算の範囲内で先着順のため、令和8年12月25日を待たずに締め切られることがあります。
対象確認から契約・交付申請・交付決定・請求までの流れどんな制度か
広島市子育て世帯住み替え促進家賃補助事業は、一定期間空き家になっている住宅団地内の住宅を活用して団地の活性化につなげることを目的に、子育て世帯が空き家を借りて住み替える際の家賃の一部を補助する制度です。窓口は広島市都市整備局住宅部住宅政策課計画係で、この事業でいう「子育て世帯」とは小学生以下の子(出産予定を含む)がいる世帯を指します。
対象となる空き家は市内のどこにでもあるわけではなく、平成27年3月にまとめられた調査資料で対象とされた169の住宅団地の中に所在するものに限られます。しかも空き家であれば何でもよいのではなく、広島市が管理する空き家活用計画書に記載されている物件であることが条件です。
制度の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 広島市子育て世帯住み替え促進家賃補助事業 |
| 実施主体 | 広島市(都市整備局住宅部住宅政策課計画係) |
| 対象団地 | 平成27年3月の調査で対象となった169団地内の空き家 |
| 対象住宅 | 団地内の戸建て住宅または併用住宅(延べ面積の2分の1以上を居住用に供するものに限る)で、居住・使用歴があり3か月以上空き家であるもの(親族が所有する住宅を除く) |
| 補助額 | 家賃の2分の1、上限額2万円/月 |
| 補助期間 | 入居日の属する月の翌月から最長24か月 |
| 令和8年度募集期間 | 令和8年5月15日(金曜)〜令和8年12月25日(金曜)、予算範囲内で先着順 |
| 事前申請 | 契約日から半年以内の申込みが必要(工事を伴わないため着工要件はなし) |
| 問い合わせ | 広島市都市整備局住宅部住宅政策課計画係 電話:082-504-2292 |
対象となる住宅・対象者
佐藤
「169団地」というのが具体的にどこなのか気になります。
田中
公式ページ上には団地名の一覧までは掲載されておらず、平成27年3月の調査資料を根拠にした対象団地であることのみが案内されています。自分が住もうとしている空き家が対象団地に含まれるかどうかは、住宅政策課に直接問い合わせるのが確実です。
田中
4つの条件があります。1つ目は団地内にある戸建て住宅、または延べ面積の2分の1以上を居住用に使う併用住宅であること。2つ目は過去に人が住んでいた、または使われたことがある住宅であること。3つ目は3か月以上居住されていない状態であること。4つ目は広島市が管理する空き家活用計画書に、その住宅が記載されていることです。加えて、親族が所有する住宅は対象外になります。
田中
対象となる空き家について賃貸借契約を締結し、契約日から半年以内であることが前提です。そのうえで、小学生以下の子(出産予定を含む)がいる世帯の世帯主であること、対象住宅に継続して2年以上住む意思があること、住宅団地内の地域活動(町内会や自治会への加入など)に参加する意思があることが条件になります。加えて、区市町村税を滞納していないこと、世帯構成員全員が暴力団員等でないこと、この補助金の交付をこれまでに受けたことがないこと、生活保護による住宅扶助や他の公的制度による家賃補助を受けていないことも必要です。
佐藤
生活保護の住宅扶助や、別の家賃補助と併用はできないんですね。
田中
そうです。この制度は他の公的な家賃補助と重複して受けることを想定していません。すでに何らかの家賃補助を受けている場合は、対象になるかどうかを住宅政策課に確認してください。
補助額・補助期間の詳細
田中
補助額は家賃の2分の1で、上限は月2万円です。仮に家賃が3万円なら補助額は月1.5万円、家賃が5万円以上であれば上限の月2万円が補助される計算になります。補助が始まるのは入居日の属する月の翌月からで、最長24か月続きます。つまり2年間、毎月の家賃負担を軽くできる制度です。
田中
公式ページには最長24か月と明記されているだけで、それ以降の延長についての案内はありません。24か月経過後の家賃負担については、制度の対象外になると考えておくのが安全です。
田中
毎月振り込まれるのではなく、半年ごとにまとめて請求する仕組みです。4月から9月分は9月に、10月から3月分は3月に請求し、広島市が内容を確認したうえで補助金額確定通知書が届き、その後振り込まれます。家賃は毎月自分で立て替えて支払い、半年に一度まとめて補助を受け取るイメージを持っておくとよいでしょう。
申請前の注意点
田中
まず、契約日から半年以内に申し込むという期限があるので、契約してから時間を空けすぎないことが大事です。半年を過ぎてから気づいて申し込もうとしても対象外になります。
もう一つは、募集自体が予算の範囲内での先着順だという点です。募集期間は令和8年12月25日までとされていますが、予算に達すれば期間中でも受付が終了します。似た制度の「広島市子育て世帯住み替え促進リフォーム費補助事業」では、実際に募集件数に達して期間満了を待たずに受付を終了した実績があります。家賃補助についても同様に早期終了する可能性があるので、対象になりそうな場合は早めに申し込むことをおすすめします。
- 借りようとしている空き家が対象169団地内にあり、空き家活用計画書に記載されているかを住宅政策課に確認する
- 対象住宅について賃貸借契約を締結する
- 契約日から半年以内に、インターネット・郵送・ファクス・メール・持参のいずれかの方法で申込みを行う
- 広島市から届く補助金交付申請書に必要書類を添付して提出する
- 広島市からの補助金交付決定通知書を受け取る
- 4〜9月分は9月に、10〜3月分は3月に家賃補助金を請求する
- 補助金額確定通知書を受け取り、補助金の振込みを待つ
他制度との関係・使いどころ
佐藤
同じ広島市のページに、リフォーム費を補助してくれる似たような制度も載っていたのですが、これとは別物ですか。
田中
はい、別の制度です。広島市には住宅団地への住み替えを応援する取り組みとして、家賃の一部を補助するこの制度のほかに、リフォーム費を補助する制度も別途用意されています。家賃補助は毎月の家賃負担を軽くする制度で、リフォーム費補助は空き家を購入または賃借して改修する場合の工事費が対象です。どちらも子育て世帯の住宅団地への住み替えを後押しする狙いは共通していますが、対象となる費用も申請条件も異なるので、混同せずに広島市の窓口でそれぞれ別の制度として確認してください。工事を伴わず賃貸のまま住み替えたい場合はこの家賃補助、リフォームして住みたい場合はリフォーム費補助と、目的に応じて使い分けることになります。
田中
公式ページには両方の同時利用を明確に禁止する記載はありませんが、それぞれ別の申請条件があるため、両方を検討している場合は広島市住宅政策課に直接確認するのが確実です。制度の性質上、家賃補助は賃貸で住む場合、リフォーム費補助は購入または賃借して改修する場合を想定しているため、自分がどちらのケースに当てはまるかを整理してから相談するとスムーズです。
公式情報
問い合わせ先:広島市都市整備局住宅部住宅政策課計画係
電話:082-504-2292
ファクス:082-504-2308