大阪府 大阪市

大阪市の住宅省エネ改修促進事業を解説

佐藤
大阪市で窓や断熱の改修をする場合、省エネ改修の補助はありますか。
田中
大阪市には「住宅省エネ改修促進事業」があります。既存の戸建住宅や共同住宅の所有者を対象に、省エネ性能を高める改修工事や、そのための設計・評価費用を支援する制度です。
設備だけの交換では対象外になる場合があります

公式ページでは、高効率給湯器やLED照明などの設備改修のみの工事、外壁塗装工事、屋根の葺替工事は補助対象外と案内されています。開口部や躯体等の断熱改修とセットで対象性を確認してください。

大阪市住宅省エネ改修促進事業の流れ
対象住宅確認、省エネ設計、交付申請、断熱等改修、実績報告の流れ

どんな制度?

佐藤
省エネ改修というと、窓の断熱や内窓設置が中心ですか。
田中
窓やドアなどの開口部の断熱改修は大きな対象です。大阪市公式ページでは、開口部、天井・屋根・外壁・床などの断熱改修、太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱浴槽、高効率給湯機、蓄電池、LED照明などの設備効率化工事も対象として挙げられています。
佐藤
設計費も対象になりますか。
田中
はい。省エネ改修を行うために必要な調査・設計・計画等にかかる費用や、BELS等の評価・認証を受けるための費用も対象に含まれます。
制度の基本情報
項目内容
自治体大阪市
制度名大阪市住宅省エネ改修促進事業
対象者既存の戸建・共同住宅の所有者
対象建物大阪市内の住宅
補助率省エネ基準レベル2/5、ZEHレベル4/5
補助上限1戸当たり30万円または70万円

対象住宅

佐藤
古い住宅でも対象になりますか。
田中
対象建物は大阪市内の住宅で、公的事業主体が所有または管理するものは除かれます。原則として昭和56年6月1日以降に着工した建物が対象ですが、昭和56年5月31日以前に着工したものでも、あわせて耐震改修工事を実施する場合や、既に地震に対する安全性に係る規定に適合することが確認されている場合は対象になり得ます。
佐藤
耐震性も関係するんですね。
田中
はい。省エネ改修だけでなく、建物の安全性や法令適合も確認されます。対象建物は建築基準法その他関係法令等に適合していること、他の補助制度により国や地方公共団体等から補助を受けていないことも要件です。

工事の要件

佐藤
全体改修と部分改修で違いがありますか。
田中
全体改修の場合は、改修後の住宅が省エネ基準またはZEH水準に相当することについて、BELS等の第三者機関による評価・認証を受ける必要があります。2階以下で床面積500平方メートル以下の木造住宅では、構造安全性の確保も求められます。
佐藤
部分改修はどうですか。
田中
部分改修では、居間を含む2つ以上の居室における外気に接する窓すべての断熱改修工事を行うこと、改修部分が仕様基準またはZEH仕様基準に適合していることが要件です。窓だけ一部を替える場合でも、対象範囲の考え方に注意が必要です。

補助額

佐藤
補助額はいくらですか。
田中
省エネ基準レベルは補助対象事業費の2/5で、補助限度額は1戸当たり30万円です。ZEHレベルは補助対象事業費の4/5で、補助限度額は1戸当たり70万円です。千円未満は切捨てです。
佐藤
そのまま工事費に補助率を掛ければいいですか。
田中
公式ページでは、補助対象事業費の合計額×補助率、モデル工事費の合計額×補助率、補助限度額のうち最も低い額が補助額になると案内されています。省エネ設計等にかかる費用も補助限度額に含まれます。
申請前に確認したい流れ
  1. 大阪市内の対象住宅か確認する
  2. 新耐震か、旧耐震の場合は耐震性の扱いを確認する
  3. 全体改修か部分改修かを決める
  4. BELS等の評価や仕様基準の適合を確認する
  5. 交付申請後に契約・工事へ進む

注意点

佐藤
給湯器だけ替えたい場合は対象になりますか。
田中
公式ページでは、高効率給湯器やLED照明等の設備改修のみの工事は補助対象外と案内されています。設備効率化工事で補助対象となるのは、開口部や躯体等の断熱改修工事にかかる費用の合計額と同等以下までです。
佐藤
外壁塗装や屋根の葺替えも省エネっぽく見えますが。
田中
それだけでは対象外です。外壁塗装工事や屋根の葺替工事は補助対象外とされています。断熱性能の向上につながる対象工事か、見積の内訳で確認する必要があります。

公式情報

佐藤
公式ページはどこですか。
田中
大阪市の大阪市住宅省エネ改修促進事業と、詳しい補助の内容です。申請手続や各種様式のページも分かれています。
佐藤
最初に確認することは何ですか。
田中
住宅の着工時期、耐震性、工事内容が全体改修か部分改修か、BELS等の評価が必要か、他補助との重複がないかです。契約前に大阪市の手引を確認してください。

申請前に整理しておきたいこと

佐藤
省エネ改修は、見積書を取る前に何を決めておくとよいですか。
田中
全体改修で住宅全体の性能向上を目指すのか、部分改修で窓や断熱範囲を絞るのかを先に整理してください。補助率や上限だけでなく、BELS等の評価が必要か、木造住宅で構造安全性の確認が必要か、他の補助金と重複しないかも早めに確認する必要があります。
佐藤
設備を新しくするだけでは使いにくいのですね。
田中
その通りです。給湯器や照明だけの交換、外壁塗装、屋根の葺替だけでは対象外とされています。断熱改修や省エネ性能の向上として制度の要件を満たす工事になっているか、見積書の内訳で確認できるようにしておきましょう。