大阪府 大阪市
大阪市の防災空地活用型除却費補助制度を解説
耐震・防災確認済み
佐藤
大阪市で、古い木造住宅を解体して防災空地にすると補助が出る制度があるそうですね。
田中
「防災空地活用型除却費補助制度」です。重点対策地区で、古い木造住宅を解体し、地域の防災性向上に役立つ空地として整備する場合に、解体費用や空地整備費用の一部が補助対象になります。
空き地にするだけでは対象になりません
この制度は、解体後の土地を防災空地として地域で活用する前提があります。土地所有者等が3年以上の土地の無償使用貸借契約を大阪市と結び、土地所有者等・地域住民等・大阪市の三者で防災空地の管理等に関する協定を結ぶことが主な要件として示されています。

どんな制度?
佐藤
防災空地とは、普通の空き地と違うのですか。
田中
違います。防災空地は、密集市街地で火災や地震などが起きたとき、避難や延焼抑制、地域の一時的な安全確保に役立つよう整備・管理される空地です。大阪市の制度では、古い木造住宅を解体し、防災空地として整備する費用の一部が補助対象になります。
佐藤
解体したあと、売ったり駐車場にしたりする制度ではないのですね。
田中
はい。公式ページでは、土地所有者等が3年以上の土地の無償使用貸借契約を大阪市と締結すること、土地所有者等・地域住民等・大阪市の三者で防災空地の管理等に関する協定を締結することが主な補助要件に含まれています。地域で活用する空地として管理することが前提です。
佐藤
対象エリアはどこですか。
田中
公式ページでは、対象エリアは重点対策地区とされています。大阪市内のすべての古い住宅が対象ではありません。まず住所が重点対策地区に入るかを確認してください。
制度の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自治体 | 大阪府 大阪市 |
| 制度名 | 防災空地活用型除却費補助制度 |
| 対象エリア | 重点対策地区 |
| 主な対象 | 幅員6m未満の道路に面する敷地の古い木造住宅 |
| 解体補助 | 補助率5分の4、一部エリア3分の2 |
| 解体限度額 | 戸建住宅170万円、集合住宅125万円 |
| 空地整備補助 | 補助率3分の2、限度額160万円 |
主な補助要件
佐藤
どんな住宅や土地が対象ですか。
田中
公式ページでは、幅員6m未満の道路に面する敷地にある、昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を解体することが主な要件として示されています。さらに、避難に有効な大規模空地や幹線道路に隣接していない敷地であることも条件に入っています。
佐藤
近くに大きな空地や幹線道路があると、対象外になる可能性があるのですね。
田中
その可能性があります。制度の目的は、防災上の空間が不足している密集市街地で、地域に役立つ空地をつくることです。すでに避難に有効な大規模空地や幹線道路が隣接している場合は、補助の必要性が違ってくるため、個別確認が必要です。
佐藤
面積の条件もありますか。
田中
あります。公式ページでは、面積が50平方メートル以上で、地域の防災性の向上に有効な形状である敷地とされています。単に50平方メートル以上ならよいのではなく、形状や使い方も見られます。
補助の内容
佐藤
解体費の補助はどのくらいですか。
田中
木造住宅の解体費用について、補助率は5分の4、一部エリアでは3分の2です。補助限度額は、戸建住宅が170万円、集合住宅が125万円と案内されています。一部エリアでは戸建住宅100万円、集合住宅200万円という別の限度額が示されています。
佐藤
空地を整備する費用も対象ですか。
田中
はい。舗装、植栽、防災倉庫の設置、かまどベンチなどの空地整備費用も一部補助されます。空地整備費用は補助率3分の2、補助限度額160万円と案内されています。
佐藤
解体費だけ見て判断すると足りないですね。
田中
その通りです。防災空地として使える状態に整備し、その後も地域で管理する必要があります。解体費、整備費、管理協定、無償使用貸借契約をセットで考える制度です。
申請前に確認する流れ
- 住所が重点対策地区か確認する
- 建物が昭和56年5月31日以前の木造住宅か確認する
- 道路幅員と敷地面積、形状を確認する
- 防災空地としての整備内容と管理協定を相談する
- 契約前に申請し、解体・整備・管理へ進む
税金と管理の注意点
佐藤
防災空地にした後、土地の税金はどうなりますか。
田中
公式ページでは、防災空地は土地の固定資産税・都市計画税が非課税になると案内されています。時期は整備の翌年以降から、無償使用貸借契約の終了年までです。ただし税の扱いは重要なので、制度窓口だけでなく税務担当にも確認してください。
佐藤
地域で管理するというのは、誰が掃除や点検をするのですか。
田中
そこは協定で定める部分です。公式ページでは、土地所有者等、地域住民等、大阪市の三者で防災空地の管理等に関する協定を締結するとされています。草刈り、清掃、防災倉庫やかまどベンチの扱い、日常利用のルールなどを確認しておく必要があります。
佐藤
所有者だけで決める制度ではなく、地域との合意が必要なのですね。
田中
はい。地域の防災性を上げるための空地なので、地域住民等との協議が欠かせません。所有者が解体したいだけの場合や、短期間だけ空地にしたい場合は、制度の趣旨と合わない可能性があります。
公的情報の確認先
佐藤
公式ページはどこですか。
田中
大阪市の防災空地活用型除却費補助制度を確認してください。対象エリア、主な補助要件、補助率、補助限度額、申請の手引き、要綱がまとまっています。
佐藤
まず何を持って相談するとよいですか。
田中
建物の所在地、建築年、木造かどうか、前面道路の幅員、敷地面積、解体後にどんな空地として使えそうかを整理してください。地域で管理する制度なので、町会や地域団体との相談状況もメモしておくと話が進みやすくなります。
佐藤
古い住宅の除却だけでなく、その後の地域利用まで考える制度ですね。
田中
そうです。密集市街地では、古い木造住宅の除却と空地づくりが、火災時の延焼抑制や避難場所の確保につながります。補助額だけでなく、3年以上の無償使用貸借契約、三者協定、管理方法まで確認してから進めましょう。