大阪府 大阪市

大阪市の建替建設費補助制度を解説

佐藤
大阪市で、隣の土地を買って戸建住宅に建て替える場合に使える補助制度があると聞きました。どんな制度ですか。
田中
大阪市の「建替建設費補助制度(戸建住宅への建替え)」です。未接道敷地などを解消するために隣接する土地を取得し、その敷地で戸建住宅へ建て替える場合、設計費や解体費などの一部が補助対象になります。
交付申請前の工事契約は避けてください

公式ページでは、補助金の交付申請前に工事の契約をした場合、原則として補助金を受けられないと案内されています。設計契約の扱いや、工事着手までに十分な期間がある場合の相談余地はありますが、先に契約してから申請する進め方は危険です。見積り段階で受付窓口へ相談してください。

大阪市の建替建設費補助制度の流れ
対象エリア確認、隣地取得、建替計画、交付申請、工事完了までの流れ

どんな制度?

佐藤
「未接道敷地等を解消する」とは、どういう意味ですか。
田中
建築や防災の面で課題がある敷地を、隣接する土地の取得や建替えによって改善するイメージです。大阪市の公式ページでは、平成30年4月1日以降に売買で隣接する土地を取得し、取得後の敷地面積が80平方メートル以上150平方メートル未満になることなどが、対象敷地の条件として示されています。
佐藤
単に古い家を建て替えるだけではないのですね。
田中
はい。隣地取得を伴う戸建住宅への建替えが中心です。建替え前の建築物については、昭和56年5月31日以前に建てられた建築物が対象とされています。建築年は固定資産(家屋)評価証明書で確認するため、証明書の発行時に建築年の記載を依頼するよう案内されています。
佐藤
建替え後の住宅にも条件がありますか。
田中
あります。建替え後は戸建住宅で、耐火建築物や準耐火建築物などであること、住宅部分の面積が50平方メートル以上であること、壁面や塀などを道路境界線から0.5m以上後退させる、または接道部周辺に敷地面積の5パーセント以上の空地を確保することなどが挙げられています。
制度の基本情報
項目内容
自治体大阪府 大阪市
制度名建替建設費補助制度(戸建住宅への建替え)
主な目的未接道敷地等の解消と密集市街地の防災性向上
対象エリア対策地区および重点対策地区
主な対象隣接地を取得して戸建住宅へ建て替える敷地
建替え前昭和56年5月31日以前に建てられた建築物
建替え後戸建住宅、住宅部分50平方メートル以上など

補助率と対象費用

佐藤
補助率はどのくらいですか。
田中
公式ページでは、対策地区では補助率2分の1以内、重点対策地区では設計費等が3分の2以内、解体費が5分の4以内とされています。ただし、一部地区では解体費が3分の2以内になる場合があります。また、補助対象項目ごとに限度額があるため、単純に工事費へ補助率を掛けた額がそのまま出るとは限りません。
佐藤
補助対象は設計費と解体費だけですか。
田中
公式ページの説明では、設計費、解体費等の一部を補助するとされています。加えて、災害時避難通路を整備する場合に費用の一部を補助する案内もあります。災害時避難通路は、行き止まり道路を解消し、災害時に道路まで通行できる通路であること、市と維持管理等の協定を結ぶこと、有効幅員90cm以上であることなど、別の要件が示されています。
佐藤
建替えと同時に通路整備も考えるなら、事前相談がかなり大事そうです。
田中
その通りです。敷地面積、道路との関係、建替え後の壁面後退、空地確保、災害時避難通路の有無が関係します。現地条件によって使える補助内容が変わるため、まず「対象エリアか」「隣接地取得の条件を満たすか」「建替え後の計画が要件に合うか」を整理してください。

対象になる敷地と住宅

佐藤
対象敷地の条件をもう少し具体的に教えてください。
田中
公式ページでは、平成30年4月1日以降に売買で隣接する土地を取得したもの、隣接する土地を取得後の敷地面積が80平方メートル以上150平方メートル未満であることが挙げられています。いずれかの土地が空地でもよく、建替え前の建築物の用途は問わないと案内されています。
佐藤
店舗や倉庫だった建物でも、用途だけで除外されるわけではないのですね。
田中
公式ページ上は、建築物の用途は問わないとされています。ただし、建築年、敷地、建替え後の住宅、道路後退など他の条件は確認が必要です。特に「戸建住宅への建替え」であることは大きな前提です。
佐藤
マンションや共同住宅への建替えは違う制度になりそうですね。
田中
はい。この制度名自体が「戸建住宅への建替え」です。建替え後の住宅部分の面積が50平方メートル以上であることも案内されています。家族構成や将来の使い方だけでなく、補助要件として面積や構造を確認してください。
申請前に確認する流れ
  1. 対策地区・重点対策地区に該当するか確認する
  2. 隣接地の取得時期と取得後の敷地面積を確認する
  3. 建替え前の建築年と用途を整理する
  4. 建替え後の戸建住宅計画と壁面後退を確認する
  5. 契約前に受付窓口へ相談し、交付申請へ進む

進め方の注意点

佐藤
申請のタイミングで失敗しやすいところはどこですか。
田中
いちばん大きいのは、契約の順番です。公式ページでは、交付申請前工事契約をした場合は原則として補助金を受けられないとされています。解体や建築は金額が大きいので、補助金が使える前提で話を進めるなら、契約前の相談が欠かせません。
佐藤
予算の状況も関係しますか。
田中
はい。公式ページには、予算の状況により申請受付を停止・終了することがある、補助金額は予算の範囲内の額になる、と書かれています。年度途中でも状況が変わる可能性があるため、検討を始めたら早めに窓口へ確認してください。
佐藤
建替え後の税金も注意書きにありますね。
田中
建替えや解体に伴い、固定資産税・都市計画税額が変わる場合があると案内されています。補助金だけを見て判断せず、土地・家屋を担当する市税事務所への確認も必要です。

公的情報の確認先

佐藤
公式ページはどこですか。
田中
大阪市の建替建設費補助制度(戸建住宅への建替え)を確認してください。制度概要、対象敷地、建替え前後の要件、補助率、申請様式、受付窓口がまとまっています。
佐藤
窓口はどこですか。
田中
公式ページでは、大阪市都市整備局 耐震・密集市街地整備 受付窓口として、大阪市住まい公社が案内されています。所在地は大阪市立住まい情報センター4階で、電話番号は06-6882-7053です。営業時間や休業日も公式ページで確認してください。
佐藤
かなり条件が多いので、見積り前に相談した方が良さそうです。
田中
はい。隣地取得、建築年、敷地面積、道路後退、空地確保、建替え後の構造が絡みます。家族だけで判断せず、公式ページと受付窓口で確認してから、設計者や施工会社に見積りを依頼する順番が安全です。