京都府 宇治市
宇治市の住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修補助金を解説
空き家活用・住宅確保確認済み
佐藤
宇治市の空き家を、住宅確保要配慮者向けの賃貸住宅に直す補助金があると聞きました。普通のリフォーム補助とは違うんですか?
田中
はい。これは宇治市の「住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修補助金(空き家型)」です。低額所得者、高齢者、障害者、子育て世帯、外国人世帯など、住まいの確保に配慮が必要な人を受け入れる専用賃貸住宅として空き家を活用する場合に、バリアフリー改修や耐震改修などの費用を支援する制度です。
佐藤
空き家を直して貸す人向け、ということですね。
田中
その理解で大丈夫です。ただし、単に空き家をきれいにして貸すだけでは対象になりません。セーフティネット住宅として登録し、住宅確保要配慮者専用賃貸住宅として管理することが前提です。補助を受けたあとの管理期間もあるので、短期的な空き家活用ではなく、住まいに困りやすい世帯の受け皿をつくる制度として見た方がよいです。
先に登録と事前協議を確認してください
この制度は、住宅確保要配慮者専用賃貸住宅として登録した後に申請する流れです。宇治市の公式ページでも、申請にあたってはできるだけ事前協議をするよう案内されています。工事契約や着工を先に進める前に、住宅課へ対象性と必要書類を確認してください。

どんな制度?
佐藤
補助の目的は、空き家対策と福祉的な住宅支援の両方ですか?
田中
そうです。宇治市の公式ページでは、住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅として登録されたセーフティネット住宅のうち、空き家を活用した専用住宅に対して、住宅改修にかかる経費を補助すると説明されています。空き家を地域の住宅資源として使いながら、入居先を見つけにくい世帯の住まいを増やす仕組みです。
佐藤
入居対象になる世帯は、どういう人たちですか?
田中
公式ページでは、月額収入が38万7千円以下の住宅確保要配慮者世帯、たとえば子育て世帯、高齢者世帯、障害者世帯など、または被災者世帯が入居対象として示されています。制度の趣旨から見ると、入居者を自由に選べる一般賃貸とは違い、住宅確保要配慮者専用の住宅として運用することが重要です。
制度の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自治体 | 京都府宇治市 |
| 制度名 | 住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修補助金(空き家型) |
| 対象 | 空き家を活用した住宅確保要配慮者専用賃貸住宅 |
| 補助額 | 対象経費の3分の2、最大100万円/戸 |
| 募集件数 | 1件、先着順 |
| 募集期間 | 令和8年5月25日から令和8年12月25日まで |
| 管理期間 | 住宅確保要配慮者専用賃貸住宅として10年以上 |
対象になる改修
佐藤
どんな工事に使えますか?
田中
公式ページでは、バリアフリー改修、耐震改修、共同居住用住宅に用途変更するための改修、間取り変更、子育て世帯対応改修、防火・消火対策工事などが挙げられています。手すりの設置、段差解消、浴室や便所の改良、子どもの事故防止設備、防犯設備、防音・遮音工事など、入居者の暮らしやすさと安全性に関わる工事が中心です。
佐藤
調査や設計も対象になるんですか?
田中
上記の工事に係る調査設計計画、インスペクションを含むものも対象として示されています。ただし、どこまでが対象経費になるかは、見積書や工事内容の整理が必要です。公式ページでは、太陽光パネルの設置など建物に付帯する工事費、家具・収納棚・カーテン・エアコン・照明などの家具・什器・備品費、合理的な仕様や価格を超えると認められる費用は対象外の例として示されています。
佐藤
セーフティネット住宅の登録基準も関係しますよね。
田中
関係します。一般住宅の場合は住戸の床面積が25平方メートル以上、台所などが共用の場合は18平方メートル以上が目安として示されています。共同居住型住宅の場合は、専用居室が9平方メートル以上、全体面積にも基準があります。共通要件として、耐震性を有すること、台所・便所・収納設備・浴室またはシャワー室を備えること、近傍同種の住宅の家賃と均衡すること、建築基準法や消防法に適合することなどが必要です。
申請前の注意点
佐藤
所有者ならすぐ申請できますか?
田中
申請者に宇治市税の滞納がないこと、対象の住宅が概ね1年以上空き家であること、補助対象の工事部位について国や地方公共団体から別の補助を受けていないことなど、複数の要件があります。さらに、補助を受けた住宅は10年以上、住宅確保要配慮者専用賃貸住宅として管理する必要があります。
佐藤
工事のタイミングで失敗しやすい点はありますか?
田中
交付申請の流れを守ることです。公式ページでは、事業者が補助金の交付申請を行い、宇治市が交付決定通知を出し、その後に工事契約・工事実施へ進む流れが示されています。先に契約や工事を進めてしまうと、補助の対象外になる可能性があります。
佐藤
必要書類も多そうですね。
田中
事業計画概要書、改修工事の内容を示す平面図、改修前の平面図、現況写真、見積書と工程表、住宅の権利を有することを証する書類、住宅確保要配慮者専用住宅として管理することを証明する書類、入居者の収入を証する書類、セーフティネット住宅の登録通知書の写しなどが案内されています。賃貸住宅の制度と工事補助が重なるので、書類は早めに整える必要があります。
申請までの流れ
- 空き家が概ね1年以上使われていないか確認する
- セーフティネット住宅として登録できる仕様か確認する
- 宇治市住宅課へ事前協議し、対象工事と書類を整理する
- 交付申請を行い、交付決定通知を待つ
- 工事契約、改修工事、実績報告、交付請求へ進む
使いどころ
佐藤
どんな人に向いている制度ですか?
田中
宇治市内に空き家を持っていて、通常の賃貸ではなく、住宅確保要配慮者向けの住まいとして長く活用したい所有者や事業者に向いています。バリアフリー化や耐震性の確保が必要な空き家では、改修費が大きくなりやすいので、最大100万円の補助は検討材料になります。
佐藤
逆に、向いていないケースは?
田中
短期間だけ貸したい、入居者を一般募集したい、対象世帯以外にも自由に貸したい、家具や設備購入を中心に考えている、という場合は制度の趣旨と合いにくいです。また、募集件数が1件で先着順なので、検討している段階でも早めに受付状況を確認した方が安全です。
公式情報
佐藤
まずどこを見ればいいですか?
田中
宇治市の令和8年度住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修補助金(空き家型)の募集を確認してください。募集期間、補助上限額、対象工事、登録基準、必要書類がまとまっています。特に、事前協議、セーフティネット住宅の登録、交付決定前の契約・着工の扱いは、申請前に住宅課へ確認しておきたいポイントです。