愛知県 名古屋市

名古屋市の空き家活用支援事業費補助金を解説

佐藤
名古屋市に空き家を持っているんですが、交流スペースとか地域の活動に使えるように改修したら、費用を補助してもらえる制度があるって聞きました。本当ですか。
田中
あります。名古屋市の「空き家活用支援事業費補助金」です。空き家の所有者または賃借人が、その空き家を地域の活性化につながる用途に使う場合に、改修工事費の一部を補助する制度で、上限は100万円です。
耐震改修工事(躯体補強)は補助対象外です

この補助金は内外装や設備の改修工事が対象で、公式ページには「耐震改修工事その他の建築物の躯体を補強する工事を除く」と明記されています。つまり「空き家を活用のために改修すれば、耐震補強の工事費も一緒に補助される」という理解は誤りです。耐震性・安全性の確保自体は補助対象の空き家になるための前提条件として求められていますが、その耐震改修工事の費用そのものは今回の補助の対象外なので、別の支援策を確認する必要があります。

名古屋市空き家活用支援事業費補助金の流れ
対象の空き家確認、事前相談、活用用途と工事内容の計画、先着順での申請、改修工事と10年活用の流れ

どんな制度か

佐藤
そもそも、どんな目的でできた補助金なんですか。
田中
公式ページによると、市内の空き家の利活用の促進を図るとともに、管理不適切な空き家の発生を予防するための制度です。空き家をそのまま放置するのではなく、地域の活性化につながる用途に活用する所有者や賃借人を後押しする仕組みになっています。
佐藤
「地域の活性化につながる用途」というのは、具体的にどんな使い方ですか。
田中
公式ページには、滞在体験施設、交流施設、体験学習施設、創作活動施設、文化施設、防災用倉庫、その他市長が認める用途の7パターンが挙げられています。個人がそのまま住むための改修や、賃貸アパートとして貸す目的の改修は、この用途には含まれていません。
制度の基本情報
項目内容
自治体名古屋市
制度名名古屋市空き家活用支援事業費補助金
対象者空き家の所有者又はその賃借人
対象の空き家空家等対策の推進に関する特別措置法上の空家等(建築物)のうち、特定空家等を除いたもの
補助額改修工事費の3分の2(上限額100万円)
受付方法先着順、予算額に達し次第受付終了
担当窓口名古屋市スポーツ市民局地域振興部地域振興課空家等対策の推進に係る企画調整等担当

対象になる空き家の条件

佐藤
どんな空き家でも対象になるんですか。古くて今にも崩れそうな空き家でもいいんでしょうか。
田中
いいえ。公式ページでは、対象の空き家について2つの条件が示されています。ひとつは一定の耐震性や安全性が確保されていること、もうひとつは改修後10年以上継続して活用することです。また、空家等対策の推進に関する特別措置法で定義される「特定空家等」、つまり倒壊の危険が大きいなど著しく状態が悪いと判断された空き家は、対象から除外されています。
佐藤
10年以上継続して活用する、というのは誰が確認するんですか。
田中
公式ページにはその具体的な確認方法までは記載されていません。補助金の交付にあたっては他にも諸要件があるとされているので、詳しい運用は事前の問い合わせで確認する必要があります。記事作成時点でわかっているのは「改修後10年以上継続して活用すること」が条件として明記されている、という点までです。

補助対象になる工事・ならない工事

佐藤
改修工事であれば、どんな工事でも補助の対象になりますか。
田中
対象になる工事は決まっています。公式ページに挙げられているのは、台所・浴室・洗面所・便所の改修工事、給排水・電気・ガス設備の改修工事、屋根・外壁等の外装の改修工事、壁紙の張替えなどの内装の改修工事、その他市長が認める工事の5つです。
佐藤
さっきの警告にもありましたが、耐震改修はやっぱり対象外なんですね。
田中
その通りです。公式ページには「耐震改修工事その他の建築物の躯体を補強する工事を除く」と明記されています。活用のための内外装・設備の改修費を補助する制度であって、建物の構造そのものを強くする工事費は別枠という整理です。耐震改修が必要な空き家の場合は、名古屋市の耐震関連の補助制度など、別の制度を合わせて確認したほうがよいでしょう。

申請の進め方と注意点

佐藤
実際に申請したいと思ったら、まず何をすればいいですか。
田中
公式ページには「補助金の交付にあたって諸要件がございますので、補助金の申請を希望される場合は、事前にお問い合わせください」と案内されています。さらに「事前相談の後、国(国土交通省)に個別確認を行い判断します」とも書かれているので、いきなり書類を提出するのではなく、まず地域振興課へ事前相談することが前提になっている制度です。
佐藤
先着順で予算額に達したら終了、というのはどういう意味ですか。年度の途中でも締め切られるということですか。
田中
そういう可能性があるという意味です。公式ページには「先着での受付となり、予算額に達し次第、受付を終了します」と明記されています。具体的な受付開始日や終了日の記載は確認できなかったので、申請を考えている場合は早めに地域振興課へ事前相談し、年度ごとの予算の状況を直接確認したほうが安全です。
申請までの進め方
  1. 空き家が特定空家等でないか、耐震性・安全性が確保できているかを確認する
  2. 活用したい用途(交流施設・体験学習施設など)と、改修したい内容を整理する
  3. 耐震改修工事など躯体補強工事は補助対象外であることを前提に、対象経費を仕分ける
  4. 地域振興課へ事前相談し、諸要件や予算の状況を確認する
  5. 事前相談・国への個別確認を経て、先着順で交付申請を行う
要綱PDFは画像データのため、本文からは詳細を確認できません

公式ページには「名古屋市空き家活用支援事業補助金交付要綱」のPDFが掲載されていますが、ページ上の注記によると、このファイルは一部テキスト情報のない画像データです。要綱の細かい条文を確認したい場合は、地域振興課(電話052-972-3126)に直接問い合わせることが公式ページで案内されています。

他の空き家関連制度との違い

佐藤
名古屋市には、空き家を取り壊すための補助金もあるって聞いたんですが、今回の制度と同じものですか。
田中
違います。今回紹介している「空き家活用支援事業費補助金」は、空き家を改修して活用するための補助金です。名古屋市には空き家の除却(取り壊し)を支援する別の補助金もありますが、目的も補助の中身も異なる制度なので、取り壊しを考えている場合と、活用して使い続けたい場合では、確認すべき制度が変わってきます。まずは自分のやりたいことが「活用」か「除却」かを整理してから、該当する制度のページを確認してください。

公式情報

佐藤
詳しい内容は、どこで確認できますか。
田中
名古屋市の空き家活用支援事業費補助金のページに、補助対象事業、補助対象経費、補助額、受付方法、問い合わせ先がまとまっています。記事作成時点の掲載内容は2025年10月16日更新のものです。担当窓口は名古屋市スポーツ市民局地域振興部地域振興課空家等対策の推進に係る企画調整等担当で、電話番号は052-972-3126、ファクス番号は052-972-4458です。
佐藤
最後に、この制度を使うときに一番気をつけたいことは何ですか。
田中
「空き家を活用のために改修すれば、耐震補強まで補助される」と誤解しないことです。この補助金はあくまで内外装・設備の改修費が対象で、躯体を補強する耐震改修工事は対象外と明記されています。また、先着順で予算額に達すると受付が終了するため、活用したい用途と改修内容を整理したら、早めに地域振興課へ事前相談することをおすすめします。